無敵素敵な"あの子"の話

国語も算数も好きだけどそれよりもっと大好きな

24(ニシ)のスーパーアイドル7人にクリスマスを捧げてみた話

※このブログは、今回このコンサートに入った私の体験記みたいなもので、コンサート自体のレポはほぼほぼありません。

 

※話脱線しまくりおばけです。1万5000字のうち8000字くらいは脱線してます。24魂に関係ないこと書いてます。

 

※誤字脱字が趣味なのでそこらへんは大目に見てやってください( ´∵`)

 

※記憶があやふやで、わりと間違ったこと書いてるかもしれません。見なかったことにしてください。

 

※24魂翌日から時間をかけて書き上げたものなので、所々 時間軸のおかしなところがあると思いますがご了承おねがい申し上げるでやんす。

 

 

 

 

 

現在の時刻は11時6分。

 

そう、12月26日の。

 

 

ああ~、昨日の今頃は丁度1部が始まったくらいだよなあ、なんていま思い返すだけで泣きそうになる。

 

 

初めてのドームコンサート。

 

 

感想は?どうだった?

 

そう聞かれてもなぜか答えられない自分がいる。

 

 

最高、楽しかった、かっこよかった、かわいかった、素敵だった、感動した、改めてもっと好きになった……

 

 

どの言葉も当てはまるけど、なんか、こんな簡単な言葉一つで片付けたくはなくて。

 

 

ただ一つだけ、確実に言えることは

今年のクリスマス

世界一幸せだったのは間違いなく、

 

わたしたちWESTファンだ。

 

 

 

 

 

2016.12.24,25

 

ジャニーズWESTが初めて京セラドームでコンサートを行なった。

 

今まで先輩たちのバックを務めながら立っていたこの舞台、今回は自分たちがその先輩の立場になる。

 

 

わたしがドームコンサート決定の知らせを聞いたとき、嬉しくて信じられなくて、何度も何度も夢じゃないよな、って1人で必死にTwitterの画面をスクロールしていたことを思い出す。

 

 

 

そして昨日、一昨日、ついにその日がやってきた。

 

個人的な話、嵐関係の現場でしか訪れたことのなかった京セラドーム。

 

 

京セラドームに向かうまでの道のりの時点で、もう私の周りにはジャス民が溢れていた。

 

駅やその周辺にファンが溢れているのなんて見慣れた光景だった。

 

だけど何かが違っていた。

 

ここにいるたくさんの人は、Jr.を目当てに来ている人も多いだろうが、

 

間違いなく、間違いなく、

 

1st ドーム公演を行なう 彼ら7人 を祝福しにやってきた人たちなんだと思った。

 

 

京セラドームでは、嵐のファンで溢れかえっている状況しか見てこなかった私。

 

正直ドームが決まったとき、めちゃくちゃに嬉しい、という感情の裏に、埋まるのかな…という思いを感じてしまっていた私。

 

今周りにいるのは他でもない、私が応援しているグループのファン達なんだって思ったらどうしようもなく泣きたくなった。

 

一ファンが勝手にドーム公演に対して不安に思っていたことが申し訳なくなった。

 

 

"ドームでコンサートをしたい"

そう何度も何度も、口に出して願ってきた彼らの夢を、素直に喜べばよかった。何も不安なんていらなかった。

彼らは間違いなくこの場を埋め、来た人を1人として欠けることなく幸せな気持ちでいっぱいにさせるんだろう。

 

知ってた?

ジャニーズWESTって無敵の7人なんだよって、

 

確信するとともに自分に問いかけた。

 

 

 

会場に入ってセットを見たときのあの高揚感を私は一生忘れないだろう。

 

 

これが、初めての、ドームコンサート。

この場で彼らは、ついに夢を実現させる。

 

 

わたしの憧れてる人が言ってた。

 

 

当たり前なことだけど、

初めて、って1回しかないんだよ   って。

 

 

今後もっともっと大きくなっていって、大阪以外でのドーム公演、あるいはドームツアーなんてものも 叶える日が来るはずだ。

 

 

でも、ドーム公演をいくつこなそうとも、

初のドーム公演は、

ジャニーズWESTのこの初めては、

 

2016年12月24日

 

この一瞬しかないのだ。

 

 

そんな尊すぎる瞬間。

 

この公演のすべてを、自分の目に焼き付けることしか考えていなかった。

 

 

しかし結果から言ってしまえば、その私の目的は8割がた成功、くらいで終わってしまった。あとの2割は自分の力が足りなかったんだろう。まあこの話はまた後でするとして。

 

 

 

会場内に入り席についた瞬間からもう涙が溢れてきそうだった。いわゆる半泣きってやつ。

 

ここで彼らは大きな夢を、そしてもっと大きくなるための"一つの通過点"を、歩んでゆく。

 

 

 

公演開始数十分前のその会場内には、うっすら音楽が流れていた。

最初は、緊張感と高ぶる気持ちを抑えるのに必死で音なんて聴こえていなかった。

 

でも、ええじゃないかが流れ出した時、

ふと見上げた視線の先にはまだ公演が始まっていないのに光っているたくさんのペンライトがあった。

音に合わせて揺れているそのペンライトを見たとき、耳に音が入ってきた。

 

 

ファンのみんなが歌っている声だった。

 

 

 

思わず泣いてしまった。

 

 

自分は、こんなにも "素敵" という二文字で表すのにはもったいなすぎるくらいの体験をしたことがなかったから。

 

 

もう、まだ始まってもないのに泣かせるなよぉって、そんな嬉しい気持ちいっぱいで私もペンライトを曲に合わせて振った。

 

 

曲中の  "もう一回!"

その歌詞が思ったよりも揃った大きい声になってしまって、みんなで思わずクスッと笑ったり、

 

よくメンバーが言ってくれるけど

 

ジャニーズ WESTのファンってほんまに最高やなって、泣きながら噛み締めた。

 

 

 

 

 

そうしている間にも時間は進み

 

 

 

 

 

ついに、幕が開いた。

 

 

 

 

 

 

そこには、確かにドームのステージに立っている7人がいた。

 

無理だった。涙が止まらなかった。言葉が出なかった。

 

だけど、この感動を、嬉しさを、喜びを彼らに少しでも伝えたくて、必死に歓声を上げた。

 

 

本当なんだ、嘘じゃないんだ、

 

涙を必死に拭いながら思っていた。

 

 

 

7人が立ち位置につき、ポーズをとる。

 

デビューシングル、ええじゃないかのポーズだ。

 

 

センターのが大きな声で叫んだ。

 

 

 

"せーーーーーーーの!!!!!!"

 

 

 

その瞬間、私は何度幸せだと感じただろう。

 

多幸感にも似た感情を胸に抱きながら大きな声で会場のみんなと叫んだ。

 

 

ええじゃないか!!!!!!!!」

 

 

 

その瞬間から、彼らの "夢" が始まった。

 

 

 

 

 

ええじゃないかから始まり、シングル、アルバム曲など最高潮の盛り上がりで幕を開けたこのコンサート。

 

 

メンバーがそれぞれ挨拶をし、

最後に挨拶を終えた桐山照史くんが右手をあげ合図を出した瞬間、会場内は真っ暗になり

ある曲のイントロが始まった。予想外だった。

 

 

 

SCARS 

 

数あるジャニーズWESTの楽曲の中でも、五本の指に入るくらい私が好きな歌だ。

 

 

 

声にならない声を上げ、泣いた。

 

 

涙を必死に拭いながら、7人が歌い踊る姿を見ていた。

 

 

それからすぐあと、思い出した様に首元にかけていた双眼鏡を持ち、

 

大好きなあの彼を、

 

ただひたすら彼だけを、

 

そのレンズの中に収め、眺めていた。

 

 

 

泣きすぎたせいか、そのあとの記憶はあまり無い。

 

次の曲も、その次の曲も、

双眼鏡に涙をためながら好きなあの人だけをただ見つめていたことだけをはっきりと覚えている。

 

 

Criminalが終わったあと、大きなスクリーンに映像が映し出された。

 

小さな外国人の男の子が手に時計を持っている姿だ。

 

かわいい男の子だな、なんて思ったのもつかの間、ある異変に気がつく。

 

その時計の針は真っ直ぐに進んでいなかった。逆向きに動いてた。

 

つまり、時間が巻き戻っていたのだ。

 

 

そして、スクリーンには若かりし頃の重岡大毅くんが映し出された。

 

 

 

死ぬかと思った。

 

 

こんな場所でまた会えるなんて思ってもみなかった。

 

 

驚きと嬉しさと興奮を押し殺している間にも、次々とJr.時代のメンバーが映し出されてゆく。

 

 

 

悲鳴のような歓声が上がることもあれば、

 

かわいい~;;;;といった声が上がることもあった。

 

 

 

 

もしかして、この流れ…。

 

 

私は、この後にステージに現れると予想されるものに恐怖を覚えた。

 

それは恐怖と同時に半端ではない嬉しさでもあった。

 

 

だってこのコンサート前、

Jr.の頃の曲やってくれるかな~~やってくれたら嬉しいな!楽しみ!

 

 

なんて楽しげに友達と話してたから。

 

 

だけどやっぱり目の前に突きつけられると怖かった、見るのが怖かった。

 

 

だって、絶対に絶対に絶対に泣き崩れてしまう。

  

自分の弱さが露骨に見えたような気がした。

 

 

 

次の瞬間、ある曲のイントロが始まった。

 

  

 

アメフリ→レインボウ

 

 

 

一瞬、私の周りの音がすべて消えたような気がした。手が動かなかった。ペンライトが振れなかった。

 

ただただ涙が溢れるだけだった。

 

 

私が恐れていた恐怖なんてそこにはない、

優しく微笑んでステージで歌う桐山くんと中間くんだけが、ただ2人だけが、そこにいた。

 

 

B.A.Dがアメフリ→レインボウを歌った数年前の映像を、我が家では暇さえあれば再生している。よく姉と見ているのだ。

 

B.A.Dが歌う曲の中でも本当に一番好きな曲。

 

 

 

それがいま、この場で、この京セラドームで、前の画面には過去の2人の映像が映し出された状態で、私は彼らを見ている。

 

 

 

涙が止まらなかった。

 

 

 

この景色を一生ものにしたくて

目に焼き付けたくて

絶対に絶対に1秒も見逃したくなくて

 

 

なのに、どうしても涙で目の前が滲んでしまってステージが はっきり見えなかった。

 

 

 

京セラドームなんて大きい会場で一緒にハートを描けるなんて思わなくて、そのときばかりは握りしめていたタオルを手放し、ペンライトを持った右手を大きくハート型に動かした。

 

 

私が今まで画面を通して見続けていた思い出が、

頬を伝って流れていくのを感じた。

 

 

 

 

次に出てきたのは、濵田崇裕くん。

 

Stay Gold  だ。

 

 

 

 

ステージに立って歌う濵田くん、

 

後ろで踊る桐山くんに中間くん、

 

それに加え、一面紫のペンライトの海。

 

 

 

 

どうにか泣き止んだはずだったのに、また止まらなくなってしまった涙。

 

 

どうやらアメフリのおかげか、涙腺の蛇口が全開になっていたらしい。

 

 

号泣、というものに達するまでそう時間はかからなかった。

 

 

 

手を伸ばせ 掴み取れ 眩しさの向こう側に
目指してた 夢がある
迷わないで Stay Gold 

 

 

すごく好きな歌詞。

 

 

でも、いっぱい考えてしまうことがある。

 

 

 

だけどそんな考えをあっさり吹き飛ばしてしまうくらいステージに立つ3人の笑顔は最高だった。

 

 

 楽しそうに笑顔で歌う濵田くんに応えるかのように、私は泣きながらのぐしゃぐしゃの笑顔でペンライトを振った。

 

 

 

 

濵田くんの番が終わった。

 

 

 

次だ。

 

 

ついに、この瞬間が来てしまう。

  

 

心の準備が出来ていなくて、一瞬でもいいから時間が止まってほしいと思った。準備する時間が欲しかった。

 

 

どうしようもなく体が熱かった。

 

 

 

暗転した会場内、バックステージが照らされ、次の瞬間 私の目に映ったのは、お揃いのオレンジ衣装のジャケットを着た4人だった。

 

 

 

しかも選曲は Dial up 

 

 

 

 

時が止まった気がした。

 

立っていられなかった。

 

死んでしまうかと思った。

 

出尽くしたはずの涙が、再び頬を伝い始めた。

 

タオルで拭うことすらできなかった。

 

 

真っ直ぐに立てなくて、本当に座り込んでしまう直前だった。

 

 

 

ステージを直視できなかった。

 

 

 

久しく聴いていなかったこの歌、

だけど決して忘れることなんてなかったこの歌、

またもう一度この4人で、この衣装で見られるなんて思ってもいなかったこの歌、

 

 

 

正直、しっっっぬほど嬉しかった。

 

 

 

だけどどうしても体が追いつかなくて、涙で遮られて、ステージを見ることができなかった。

 

 

歌声だけはしっかりと聴こえていた。

 

 

見なければ、見なければ、

そう思い ようやくあげた視線の先には花道を駆けていく4人の姿があった。

 

 

 

誰がこんな未来を予想できただろう?

 

 

 

 

センターステージには、ちょっぴり衣装が似合わなくなった4人がいた。

 

 

衣装を着ているのはちゃんと重岡大毅くんなのに、なぜだろう。

 

"あの頃" じゃなくて、

 

"今" の 重岡大毅くんだったから、

 

顔つきだけではない、

全てが成長したからかな、なんとなくその衣装に違和感が見え隠れしているような気がした。

 

 

 

最後の決めポーズの大砲。

 

にこにこ笑いながら4人でやっていた。

 

 

 

あの頃の少年たちは、夢を叶えてくれるスーパーアイドルに変わっていた。f:id:young-corn:20161228031308j:image

 

 

 

コンサートでここまで死にかけたのは初めてだったが、似たような経験をしたことがある。

 

 

それは、2016年3月 関西ジャニーズJr.の春松竹だ。

 

 

確か、セトリを全く見ずに入った時だったと思う。何を歌うのか知らず、それまで楽しく過ごしていた時間。

ある曲が流れ出した瞬間、やっぱりまた時が止まる感覚がした。

 

Dial up  だった。

 

 

記憶が曖昧だけど、確か、大西流星くんが主となって歌っていたんだと思う。その周りには何人かのJr.の子が付いていた。

 

その子たちが着ている衣装を見た瞬間、目を疑った。

 

だって、付いているJr.くんたちがなにわ皇子の衣装をお下がりとして着ていたから。

 

 

涙でグズグズになって、引きずって引きずって、終演後 松竹座を出た後までまだ泣いてしまっていたことを思い出す。

 

 

 

話が逸れてしまったけど、やっぱりDial upが大好きで、今年の3月に、

 

「もう、本家が披露するものは一生見られないんだ」

 

って

 

 

そのとき改めて、身に染みて、感じてしまったから。

 

 

 

 

ありがたいことに24魂は3公演とも入らせてもらって、初日はこんなだったから

次は、次の日こそは、しっかり目に焼き付けようって、

 

 

 

そう思ってたはずなのに。

 

 

 

冒頭で書いた、

 

"この公演のすべてを自分の目に焼き付けることしか考えていなかったのに、できなかった"

 

 

まさにここが原因箇所。

 

 

 

25日の1部は、席的に彼らの背中を眺めるような形の席だったから かろうじて視線を向けることができた。

 

 

4人の背中だけをひたすら見つめていた。

 

 

 

だけどそのときの記憶はすっぽり抜け落ちてしまってよく思い出せない。

 

 

ただ、花道を駆ける彼らに対して、溢れる涙を止められなくて目を逸らしてしまった私の弱さだけはよく覚えている。

 

 

オーラスでは、ようやく目を向けることが出来た。

 

静かに、静かに、そのときが永遠に終わらなければいいのにとさえ願ってしまった。

 

 

 

ここ数年私が感じていた "全て" が、

 

ぜんぶぜんぶ流れ出たような気がした。

 

 

その私のぜんぶを、赤く輝くペンライトがそっと照らしていた。

 

 

 

 

次の曲は、NEXT STAGE

 

これも、すごくすごくすごく思い入れのある大切な曲。

 

 

 

 

奇跡なんかいらない この手で掴み取るだけさ

 

 

 

なんて強い歌詞だろう、改めてそう思った。

 

 

奇跡を待ってちゃいつまでも始まらない。

 

自ら 動き出して未来を掴み取る。

 

今こうやって歌詞を見ると、本当にジャニーズWESTのことを表しているように思えた。

 

 

だってたぶん、

 

あのとき動き出していなければ、

ただ奇跡を待っているだけだったら、

 

 

7人での輝かしいデビューも、京セラドームでの公演も、なかったような気がするから。

 

 

 

 

そう噛み締めているうちにも、Jr.時代のメドレーが終わりを迎えようとしていた。

 

 

最後の1曲は、シルエットだった。

 

 

 

やっぱり、、。

 

そう思った。

 

 

 

 涙が溢れ出したと同時に、わたしはただステージだけを見つめていた。

 

 

 

正直な話、シルエットが音源化されることになったとき 嬉しさと複雑さが半々だった。

 

 

それはもちろん、シルエットは大大大好きな曲だし、毎日通学中に聴けるしカラオケでも歌えるようになるんだ…!って考えるだけでワクワクドキドキしてた。

 

だけど、このシルエットが音源化されるまでの道のり。

そこを考えてしまうと、どうしても複雑な気分にならざるを得なかった。

 

 

2016年1月から行われていたジャニーズWESTのツアー、ラッキィィィィィィィ7。

 

その中にゲームコーナーがあり、

ゲームに成功すればポイントを与えられ、そのポイントを目標値まで貯められればファンミーティング開催、というものがあった。

 

だが、ゲームに失敗し続けポイントを貯めることが出来ず、ファンミーティング開催は叶わぬままお預けとなってしまった。

 

そこで、代替として提案されたのが、

 

 

未音源楽曲の音源化

 

 

これだった。

 

 

もうファンミーティングは開催されないが、代替案として、ゲームコーナーでポイントを貯めることが出来れば、ファン投票で未音源の楽曲を音源化する、というものだった。

 

 

この時点でシルエットが選ばれるであろうことは薄々気がついていた。

 

だってシルエットってみんなが大好きな曲だから。

 

だけど、だからこそ音源化はしてほしくなかったと思ってしまう自分がいた。

 

 

 

初めて現場でシルエットを聴いたときのことをよく覚えている。

 

 

大好きな曲で、思い入れがありすぎて、泣きすぎたあまりコンタクトレンズが取れてしまったのだ。

 

 

今でも昨日のことのように思い出せるし、その後必死に暗闇の中コンタクトレンズを入れ直す自分だって、クスッと笑ってしまうくらい鮮明に思い出せる。

 

 

 

好きな歌だからこそ、

大切な曲だからこそ、

 

 

代替案での音源化

 

 

なんてしてほしくなかったのだ。

 

 

私の、みんなの、大切な曲が?

ファンミの代替?

ゲーム失敗したから代わりの案出しますね、ってそのファンミの代わりで?

もっともっともっと大切にしていくべきものじゃないの?

しかもこれは関西ジャニーズJr.の、みんなの曲じゃないの?

ジャニーズWESTの曲にしてしまっていいの?

 

って

 

 

 

幾度となくそう思ってしまった。

 

 

 

音源化は素直に嬉しかったくせに、

その音源化までの過程が気に食わなかったのだ。

自分でも厄介なファンだと思う。面倒な奴だと思う。

 

 

 

そして、シルエットが音源化されてから初めて披露する場が24魂だ。

 

 

いまだに、シルエットにあんな厄介な思いを持ち続けていたわけではないが、聴いた瞬間

なんとなく少し残っていた わだかまりのようなものが消えていったような気がした。

 

 

それに、藤井流星くんの言葉を思い出した。

 

 

この曲は名義上僕ら"ジャニーズWEST"で出すけど、あの曲は僕ら含め"関西Jr."の曲ですから。思い入れもあるし大切な曲ですから。

 

 

 

私が待っていた言葉だった。

 

 

 

やっぱり彼ら7人に任せて間違うことなんて、失敗することなんて何一つない。

 

 

あまりにも頼もしすぎる彼らは、

 

間違いなんて

失敗なんて

後悔なんて

不安なんて

 

すべてすべて、消し去ってしまう力を持っているのだ。

 

 

 

 

 

Jr.時代のメドレーが終わってすぐ、粉もんが始まった。

 

さっきまでの儚い表情はどこへやら、7人とも楽しそうに踊っていた。

 

 

ただ、わたしはついていけなくてタオルで顔を覆い隠したまま見ていた。

 

 

涙が止まらなくて止まらなくて。

 

 

 

やっぱりこうやって引きずってしまうところは何も変わってないなって自分のことを改めて見返した。

 

 

 

メンバーの名前を呼ぶC&Rだけは、はっきり前を見て大きく叫んだ。

 

 

 

ようやく涙がおさまってきた頃、

 

100% I Love you

 

 

私の大好きな曲が始まった。

 

 

キラッキラのアイドルソング。

 

ワクワクしていた。

 

 

曲のラストに

 

 

だいだいだいすきだぁ!!!

 

 

そう叫ぶが、かわいくて、愛おしくて、大好きで、

 

やっぱりどうしたって彼から離れられないんだから、離れることなんて考えずに

ずっとぴったりくっつくくらいの距離感で、そんな心の距離感でいようと思った。

 

 

 

 

それから、MCを挟んで

 

新しいアルバム「なううぇすと」の中から1曲披露すると。

 

 

なんだろうなあってあまり深く考えずに待ってた。

 

 

 

 

だけど、やっぱりやっぱりジャニーズWESTだった、

彼らは私達ファンのことをわかってくれている、わかりすぎている、天才なのかもしれない。

 

 

 

 流れてきた曲は、ボクらだった。

 

 

 

京セラドームで聴けるなんて思ってもなかった、私の好きな歌。

 

 

 

何もかも飛びこえて すぐに会いにゆくよ

 

 

 

 

そんなこと言われたら、やっぱり離れられないんだって。

好きしかないんだって。

 

 

でもこの曲には、もっともっともっと私が好きなパートがある。

 

 

 

 

 

キミはキミのために生きるんだ

ボクはキミの陽だまりになる

 

 

 

 

この箇所を歌うの顔は、大きいスクリーンに抜かれていたのだろうと思うが、あえてスクリーンは見なかった。

 

 

 

双眼鏡で、

 

私だけのレンズの世界で、

 

私だけの視界に、

 

彼を閉じ込めてしまいたかった。

 

 

 

 

必死に歌う彼は、儚くて儚くて、

今すぐにでも消え去ってしまうんじゃないかと思うほどだった。

 

本当に彼の歌声が好きだ。

甘くて柔らかくて、それなのに力強くて。

 

 

この曲が終わったあと、すごい喪失感に襲われた。脱力してしまった。

手に持っていた双眼鏡が手から落ちていった。

 

 

 

次はJr.コーナーだった。

 

私が関ジュの中で一番推している、西畑大吾くん。ドームのセンターステージに立って堂々と歌う彼はやっぱりアイドルだった。

初めて見たときから確信していた西畑くんのアイドル性を、輝きを、なんだか親になったような気持ちで見てしまっていた。

 

私の方が年下なのに。

 

西畑くんはいつどこにいても何をしていても輝いている。完全なアイドルだ。

 

そんな彼がドームで歌う姿を見られたことに感謝して、一生忘れないことを誓った。

 

 

 

 

Jr.コーナーのあとは、クリスマスメドレー。

 

白い衣装に身を包んだ7人が登場した。

 

スモークが焚かれた道を歩く彼らはどこからどう見ても王子様だった。

 

 

 

2曲目に披露した Lovely X'mas

 

初日、オーラスにはJr.が付いて踊っていた。もちろんそこには西畑くんもいて、ラキセでは見られなかった光景が見られたことがすごく嬉しかった。

 

 

だけど私の記憶に強く残っているのは25日1部。これは3公演の中で唯一バックにJr.がつかなかった公演だ。

 

 

Lovely X'masの間中ずっと、センターステージには2人だけしかいなかった。

 

2人だけの世界が広がっていた。

 

2人は笑顔で顔を見合わせていた。

 

 

 

尊い、どこからどう見てもその2文字がぴったりなのに、なぜかそんな2文字じゃ表しちゃいけないような、そんな感じがした。

 

 

彼らが今ここで、ドームのステージで、2人きりで、楽しそう歌えている "いま" に果てしなく感謝した。

 

なんて幸せな光景なんだって、何度も何度も思った。

 

 

ふと客席を見ると、赤と緑でいっぱいのペンライトの海。

 

 

ほかの色はひとつもなかった。

 

 

また泣かされた。

 

みんな同じ気持ちで祝福しているんだ、

そう力強く思った。

 

 

 

また涙で溺れてしまっていた私を助けてくれたのは濵田くんだった。

 

 

 

メッリークリッスマスッ!

 

 

そうやって何度も現れる濵田くん。

 

正直、めちゃくちゃに笑ってしまった。

 

 

ああ、やっぱりジャニーズWESTらしいなあって、そうやって和んだのもつかの間、次は

ある3人の出番だった。

 

 

曲目はsnow snow snow

 

 

一塁側 桐山くん

 

バクステ側 神山くん

 

三塁側 藤井くん

 

三人がそれぞれ位置について歌いだす。

 

 

 

すると、

 

一塁側は綺麗なオレンジの海に、

 

バクステ側は綺麗な緑の海に、

 

三塁側は綺麗な青の海に、

 

 

まるで制御ペンライトで色が変えられているのかと思うほど、はっきりと綺麗に客席が3色に分かれていた。

 

私が見落としていただけなのかもしれないが、それは、初日にはなかった光景だった。

 

公演数を重ねていくごとに、ファンも一緒になって作り上げていくコンサート。

 

本当に綺麗だった。

 

 

メンバーもあの景色見てくれたかな?

 

 

あの綺麗な海の一部になれたことを誇りに思う。

 

 

 

 

そんな余韻に浸っている間にもクリスマスメドレーは終わりを迎えようとしていた。

 

 

 

それから、楽しいパラパラを終えたところでまた映像が始まった。

 

 

一人の男が歩いている映像。

 

顔は映らないし、どこへ向かっているのかもわからない。

だけど、何か危険な匂いがすることだけはわかっていた。

 

 

男が扉を開けた先に待っていたものは

 

天国なのだろうか

 

はたまた地獄なのだろうか。

 

 

 

そんな映像のあとに始まったのは

 

CHO-EXTASY

 

 

 

正直言って予想外。

 

ここでこの曲が来るとは思わなかった。

 

 

興奮を抑えきれない私を嘲笑うかのように彼らは妖しく舞い続けた。

 

 

 

そんな魅せる曲のあとに始まったのは、藤井流星くん出演ドラマの挿入歌。

 

かっこよくて最高に盛り上がる曲だ。

 

 

CHO-EXTASYのあとにone chanceを持ってくるなんてセンス、

 

最高に信用できる。できすぎるくらいだ。

 

 

 

この曲には、藤井流星くんの

 

「超イイ……」

 

 

という決めゼリフがある。

 

 

 

大抵のファンはその囁きを心待ちにしているのだろう。

 

 

 

だけど私は厄介なファンだ。

 

 

 

どうしてもあのだけから目が離せなかった。

 

 

 

前にも同じような経験がある。

 

 

2015年に行われた 1st tour パリピポ

 

 

そこで披露されたPARTY MANIACS での出来事だった。

 

 

この曲にも藤井流星くんの見せ場がある。

 

これもまた大きいスクリーンに抜かれ、ファンが沸くポイントだ。

 

 

 

だけど私はそのとき見てしまった。

 

 

見せ場を終えファンからの歓声を受ける藤井流星くん、

 

そして その歓声を聞き、近くで屈みながら口元を緩ませているを。

 

 

その歓声をどう受け取った上での微笑みなのか、最早微笑みと呼んで良いものなのかすらわからないけれど、

 

ニヤッとした、余裕を感じさせる表情をしたから目が離せなくなった。

 

 

は よく、激しくかっこいい曲中にも

かわいらしい笑みを覗かせることがある。

 

そういうところが大好きだった。

 

 

だから今回だってまた期待してしまっていた。

 

またあの顔を見せてくれるんじゃないかって。

 

 

曲は変われど状況は同じ。

 

 

 

大きすぎる期待を抱いた私に寄り添うかのように、は また爆弾を落としていった。

 

 

藤井流星くんが囁いたその下で、緩やかに笑みを浮かべていたのだ。

 

 

やっぱり私の好きなだと思った。

 

 

やっぱりやってくれる人だった。

 

 

やっぱり信頼しかなかった。

 

 

見たかったものをまた見せてくれた。

 

 

 

 

今日が最低でも君と 笑えそうさ

 

 

そんな歌詞が頭をよぎった。

 

 

 

コンサートは徐々に終わりへ近付いていた。

 

 

 

 

メンバーの挨拶のあとは All My Love

 

 

これを聴いて泣き出さずにはいられなかった。

 

 

メンバーの挨拶で涙が溢れ、ごちゃごちゃになっていた私の頭は、顔は、心は、思いは、

なんというか、全て浄化したような気がした。

 

 

 

涙で歌えなくなってしまうメンバーに、

 

スクリーンに映し出される手書きの歌詞に、

 

今改めて感じる歌詞の重みに、

 

 

 

この空間すべてに、涙腺を刺激された。

 

 

 

 

アンコール1曲目は人生素晴らしい

 

 

なんて今の私たちにぴったりな曲なんだ、って思った。

 

 

サンタさんの衣装を着ている彼らとクリスマスを過ごせているなんて、本当に私の人生は素晴らしいと思った。

 

 

 

 

人生は素晴らしい

未来とは七不思議 信じれば叶う夢

 

 

 

そうだね、信じれば、口に出せば、諦めなければ、願い続ければ、夢は叶うんだよ。

 

 

そんな大事なことを彼らは教えてくれた。

 

 

 

 

 

そういえば、終わりの挨拶のときにが言ってたことがある。

 

 

ジャニーズ入って10年目くらいなんですけど、当時 先輩がこのドームに立っているのをちょうど一番向こうの下の黒幕のところからニヤニヤしながら見てて、

「あ~俺もあんなところに立ってみたいな~」って、思ってたんですけどね。

なんかあの時の俺がそこで見ているような気がして。

 

 

 

彼らしい言葉で、やっぱりまた大好きだって思い知らされた。

 

 

彼の言葉はすごく胸に刺さる。

 

私は彼の紡ぎ出す言葉が好きだ。

 

アイドルらしくない言葉を言うときだって、

 

 

あなたらしいね、

 

 

そう言ってやり過ごしてしまう。

 

 

本当にそう思ってるっていうのもあるけど、なんだろう、あなたの魔法にかけられているのかな。

あなたの発するものを全て好きになってしまうんだ。

 

 

 

 

 

そんなことを思いながら、帰りの電車に揺られていた。

 

ふと、あることを思い出した。

 

 

まったくネガティブな意味じゃないけど、どうせ、自分が思った通りになんてならないんですよ。

どこがゴールなのかもわからない。

でもとにかく今を頑張るしかない。

だから、今だけを見るのが一番正解で。

今だけですね。大事なのは。

 

 

 

 

思い通りになんてならない、

 

そう言ったあなたは、

今だけを、前だけを見ていたからこそ、

そんな仲間たちと一緒だったからこそ、あの大きな舞台に立てたのかな。

 

 

 

 

 

僕、ジャニーズに入るまでの生き方、

汚点なんですよね

 

 

そう語っていたの目に、

 

 

私は、

 

どんな過去を

 

どんな今を

 

どんな未来を

 

どんな期待を

 

 

見い出していたんだっけ。

 

 

 

なんだか、懐かしい気持ちになった。

 

 

 

私を揺さぶる大きい箱。

 

 

「あ、次で降りんと。」

 

 

そう呟いた私のWALKMANの画面には

 

 

"NEXT STAGE " が表示されていた。